第二話

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「……珍しいな、おめぇがこれをやるなんて」 「確かに……珍しいと言えば珍しいわね」 それでも抱きしめてくれる、多分さっきもやればしてくれただろうが。 「………やっぱり、今のままがいいな、性格」 「は?いきなりなんだ?」 「真面目なゴールドなんてものが続いたら、いつかジョウトは崩壊するだろうからな」 「ちょっ、待てよなんだよそれ!?」 「確かに…あり得るわね」 「クリスまでなに言ってんだ!?」 想像して互いに顔を青ざめる俺とクリス。 まぁ、ゴールドが真面目になったら……と言うことは、クリスが不真面目になったってことなんだが……。 知らぬが仏、気付かない方がいいな。 「ったく、おめーら好き放題言いやがって……」 「普段言ってるのはどっちだ?」 「シルバー、おめぇはいい加減抱きついたまんま言うの止めろよ」 「いいじゃない、普段ゴールドもやってるんだから」 クスクスと笑いながらクリスがゴールドに言う。 やっぱり、二人は二人のままが一番かな……なんて。 改めて思うわけで。 まぁ、なんにしても元々の性格のがいいだろ。 違和感しかないだろうから。 「……クリスとシルバーの性格入れ替えてみてぇな」 「お前、なんてことを」 「アナタ、グリーン先輩の性格を見習ってみたらどう?」 「そんなこと言ったらあの人が、ゴールドみたいなナンパチャラ男に」 「……そんなグリーン先輩見たくない…!!」
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