29人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「……珍しいな、おめぇがこれをやるなんて」
「確かに……珍しいと言えば珍しいわね」
それでも抱きしめてくれる、多分さっきもやればしてくれただろうが。
「………やっぱり、今のままがいいな、性格」
「は?いきなりなんだ?」
「真面目なゴールドなんてものが続いたら、いつかジョウトは崩壊するだろうからな」
「ちょっ、待てよなんだよそれ!?」
「確かに…あり得るわね」
「クリスまでなに言ってんだ!?」
想像して互いに顔を青ざめる俺とクリス。
まぁ、ゴールドが真面目になったら……と言うことは、クリスが不真面目になったってことなんだが……。
知らぬが仏、気付かない方がいいな。
「ったく、おめーら好き放題言いやがって……」
「普段言ってるのはどっちだ?」
「シルバー、おめぇはいい加減抱きついたまんま言うの止めろよ」
「いいじゃない、普段ゴールドもやってるんだから」
クスクスと笑いながらクリスがゴールドに言う。
やっぱり、二人は二人のままが一番かな……なんて。
改めて思うわけで。
まぁ、なんにしても元々の性格のがいいだろ。
違和感しかないだろうから。
「……クリスとシルバーの性格入れ替えてみてぇな」
「お前、なんてことを」
「アナタ、グリーン先輩の性格を見習ってみたらどう?」
「そんなこと言ったらあの人が、ゴールドみたいなナンパチャラ男に」
「……そんなグリーン先輩見たくない…!!」
最初のコメントを投稿しよう!