第三話

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まぁ逆チョコ自体にはそんな否定する理由もなく、みんなで作っているわけだが。 グリーンとシルバーはそれぞれ1人で黙々と作っているし、エメラルドはルビーに教わりながらチョコを湯煎して、パールとダイヤはどうやらタルトを作るだかで生地を焼いている。 ここまでは良いのだ、この六人はなんだかんだで料理をしたことがあったり、自炊してたりなどの経験がある。 あの師弟以外は心配事はない。 「やべっ、なんかガガガガッて変な音出し始めた!!」 「だからカカオにしようって言ったじゃないッスか!!」 「もうアンタ達本当何やってるんですか!?ていう煙が出てるじゃないですか!!」 いきなり機械が煙を出し始め、レッドとゴールドは慌てルビーはエメラルドから離れ機械を見始める。 「グリーン先輩……凄く冷静ですね…」 「あぁ、いつものことだからな、あれぐらいは」 「お前らも気にしない方がいい、気にしてたら時間が無駄にかかるだけだ」 少し遠慮がちに言うパールの声に、グリーンとシルバーはいつもと同じ冷静な口調で言う。 その横でエメラルドが「慣れって怖いぞー」と言うと、その言葉に納得したのかパールは頷いて、ダイヤの隣へ戻る。 これは修理のときにわかったことだが、レッドとゴールドはカカオ豆以外にもマトマやらオボンやら入れていたらしい、いったいなにを作ろうとしてたのだがは、本人達しかわからないだろう。
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