第三話

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そして決戦当日。 図鑑所有者女子組をトキワジムに呼び出した男子組。 なぜトキワジムかと言われれば、ゴールドの家ばかりだと迷惑がかかるから…と、山のように送られてくるグリーンへのチョコも一緒に消化しようという魂胆である。さすが、捨てるという選択肢がないのが良いところだ、グリーン。 「あー、緊張してきたー!!」 「女子って毎回こんな緊張してんスかねぇ…?つーか先輩、顔だけ見ると女子みてぇッス」 「なにそのまるで俺が女顔みたいな言い方!?」 ウロウロと歩き回るレッドに、座る場所がないのか床に座り始めるゴールド。 もちろん手には、みんなに協力してもらって作った手作りのチョコ。 ちなみに2人の後ろには、微妙にそわそわとしている他メンバー。 彼らもまた、レッドやゴールドと同じく緊張しているのだろう。 それから約10分後、トキワジムの扉が開かれた。 そこにいるのはもちろん彼らが緊張しながら待っている人達。 「こんにちはーっ」 「こんな日に呼び出すなんて、なに考えてんのよアンタ達……」 イエローとブルーが同時に入り、そこからどんどん中に入る図鑑所有者女子組。 しかし、いるのは彼女達だけじゃなかった。 「あれ、なんか初めて見る奴がいるじゃねぇか。イエロー先輩に雰囲気がなんとなく似てる」 「え……ミツル君!?どうして!?というか…なんでそっちにいるの?」 「あ、ルビー君。まぁいろいろあって…」 ルビーの質問に苦笑しながら答えるミツル。 エメラルドはミツルを知らないらしく、ただ首を傾げてる。
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