第三話

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「で、こんな日に呼び出すなんてなんなのかしら? まさか『チョコレートが貰えなかったので俺達にチョコレートをください、ブルー様』なんて言うんじゃないでしょうね?」 「なんでそうなるんだ、しかも俺の声真似……」 「まぁまぁ先輩、喧嘩したってなんもなんねぇッスよ」 グリーンとブルーが口喧嘩を始めそうというときに、ゴールドが間に入る。 2人の機嫌は悪いが、この際そんなのを気にしてる暇はない。 「はい、ブルー!これは俺からな!!」 「えっ…なによこれ?」 「開ければわかる!!」 空気を読んだのか読まなかったのか、レッドがブルーに青を基調としたラッピングを渡す。 開けると中からは、明らかに手作りといったトリュフチョコ。 ダイヤに教わり、手伝ってもらってなんとか作り上げたレッドの(お菓子だけで考えると)初料理。 「味見はしたし、ダイヤモンドに付きっきりで教わったからな。味は保証する!!だから食べてみて!!」 「……あら、本当に美味しいわね」 ブルーも意外だったのか、思わず柔らかい笑顔になる。レッドも嬉しかったのか、ブルーと同じような表情になる。 そしてレッドが渡したのをきっかけに、それぞれが渡し始めた。
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