第三話

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「ほらよ、クリス!!この俺様からの愛情たっぷりこもったチョコだぜ!!」 「クリス、作ってみたんだが…食べてくれるか?」 「あら、ありがとうシルバー!!」 「ちょっ、クリス!?俺のは!?俺のは受け取ってくれないのか!?」 ゴールドを無視してシルバーのを嬉しそうに受け取るクリス。 そしてそれに文句を言うゴールド。今にもシルバーが作った物を投げ捨てそうな勢いで。 「だって、ゴールドがお菓子作りなんてイメージ出来ないんだもの……。シルバーならよくブルー先輩に作ってるみたいだし」 「クリス安心しろ、俺が味見をして合格サインを出した」 「あ、それなら安心ね。シルバーが合格サインを出したんだもの」 「おめぇら…泣くぞ」 さすがというか、ゴールドの扱いに慣れてるシルバーにクリス。 しばらくがゴールドは不機嫌だったが、シルバーが「余ったから」と用意しておいたチョコを受け取り機嫌が戻ったのは内緒だ。 「はい、サファイア!!これは僕からね」 「あと……ほら」 「エメラルド…あんた料理出来たと!?」 「なにその反応!?俺だって出来るし、先輩達に手伝って貰ったんだよ!!」 サファイアがよくわからないとこで驚き、エメラルドが突っ込む。 ルビーとミツルはそれを見ながら苦笑をして。 「せやけど、ありがとうルビー、エメラルド!!凄く嬉しいったい!!」 「どう致しまして、サファイア」 「どう致しまして……、あ、そうだ。」 ミツルの姿を見て、エメラルドはなにかを取り出す。 それはサファイアのものよりは小さく、こざっぱりとした箱。 「これやるよ、本当はグリーン先輩に渡す予定だったけどグリーン先輩甘いの苦手みたいだし、それにルビーはお前の分用意してなかったみたいだから」 「あ…ありがとう…えっと…」 「エメラルド。呼び方はなんでもいいぞ」 「……ありがとう、エメラルド君」 ミツルに(元は別の人に渡す予定だった)チョコを渡すエメラルド。 まさかミツルも渡されるとは思わなかったらしく、嬉しそうだ。 「サファイア…あのエメラルドがミツル君にプレゼントだよ…!!」 「アタシらの子供もこんなに成長したとね…!!」 「なんなのお前ら!?意味わかんないしイチャつくな!!」 「あはは……」
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