第三話

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「もうゴールド……、毎年いないのが悪いんだから」 「ク……クリスゥゥゥゥ!!」 「なにしてんだよお前」 隅で「の」を書きまくるゴールドに、自分の作ったチョコを渡すクリス。そのときゴールドが抱きつこうとしたが、そこはもちろんシルバーに止められたわけで。 「はい、シルバー。いつもありがとう」 「……普段からわざわざ気にかけてくれてありがとうな」 こちらは普通に渡し、受け取って。 その間ゴールドはシルバーの足の下にいるわけで。多少うめき声とか聞こえるが、問題ないだろう。 「で、レッド。アンタはいるの?」 「くれるんなら欲しい。ありがとうな、イエロー」 イエローから(義理)チョコを受け取りながらブルーに答えるレッド。 ここになにを思ったか我らが姐さん。 「食べさせてあげるわ、レッド。はい、口開けてあーん」 「え!?マジで!!」 ブルーの言葉にパァッと表情が明るくなり口を開けるレッド。ブルーは小さいチョコをレッドへ食べさせる。 そして少ししてからレッドの表情が変わった。 「……ナニヲ入レタンデスカ、ブルーサン」 「えー、アタシなにもしてないわよー?強いて言うならチョコの中にカレールーを入れただけでー。あ、それアタシからの愛だからちゃんと食べてね♪」 「……!?」 やはり怒ってたブルー。他にもチョコの中に、青汁やら佃煮やら味噌やら逆ロシアンルーレット並の数。もちろん、逆ロシアンルーレットとは違い、普通のものはないが。 一応言っておくが、ちゃんとしたものも用意している、レッド用のを。これは最初は男性陣全員に食べさせようと用意したものである。これはいらない内容かもしれないが。
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