第三話

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「ルビー!!エメラルド!!これ、アタシ達で作ったと!!受け取ってほしいったい!!」 「ミツル君となら安心だね、ありがとうサファイア」 「素直じゃねぇなー、ルビー」 「ルビー君だから仕方ないよ……」 口では素直じゃないが、嬉しそうな表情で受け取るルビー。 サファイアも最初は文句を言おうとしたが、ルビーの表情から嬉しいことを察したのかこちらも嬉しそう。 「あ、はい。エメラルド君に」 「く、くれるのか……?」 「うん、せっかくチョコを貰ったし。それに君にジュプトル、ううんジュカインの話を聞きたいから」 「お…おう!!たくさん話すからな!!それに今連れてきてるし!!」 この後、二人がジュカインの話で盛り上がり、なんと連絡を取り合うようになったのはまた別の話。 「はい、パール、ダイヤモンド。私からです」 「わ~、ありがとうお嬢様~」 「手作り…なのか?」 「もちろんです!!ちゃんと先輩方に手伝ってもらったんですから」 二人に手渡される、小さな小包。 綺麗に、しかしゴチャゴチャとしたものではないそれは、いかにもプラチナらしいラッピングで。 ダイヤとパールは嬉しそうに笑う。 「ちゃんと口に合えばいいのですが……」 「大丈夫だよ~、お嬢様が作ったんだもん~」 「気持ちがこもってればなんでも美味いんだからな!!」 「ありがとうございます、二人とも」 二人の言葉に、プラチナも微笑んで。 三人らしいバレンタイン。もしかしたらこの三人なら、最初からこんな結果になってたのかもしれない。 「あ、まだこの話は終わらないよ~」 「ダイヤモンド、誰に向かって話してるのですか?」 「えーっと……内緒~」
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