29人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
そしてこちらは年長組。
「はい、グリーンさんっ!!
ビターにしたので…お口に合うと思うんですが……」
綺麗なラッピング。黄色の袋を緑のリボンで飾っている。これはデジャヴだろうか。
ちなみにこれの配色選びは我らがブルー姉さんである。
「……ありがとう、イエロー。あとで一緒に食べるか」
「はいっ!!お茶も淹れましょう!!」
「あぁ、悪くないな」
「あーあー砂履きそう」
「あはは……まぁ今日ぐらいはいいんじゃないのか?」
「だってどーせあの二人、後でチョコレートプレイだのなんだのするでしょ?グリーンに送られてくる山積みのチョコレートで。今イチャつかなくたって良いじゃない」
「そこは…本人達の自由で」
明らかにピンクオーラをまといながら話すグリーンとイエローの横で、呆れたような表情のブルーにレッド。
レッドの手には赤い水筒(もちろん保温機能付き)が。
「でもよ、なんでホットチョコレートなんだ?」
「どうせアンタは固形のチョコを沢山貰うでしょ?ならこれの方がいいかな…と思ったのよ。ちなみにそれ原価高いわよー?」
「三倍返しって言いたいんだろ?期待しとけよ、ちゃんと!!」
「もちろんよ。豪華ディナーだけじゃ文句つけるからね?」
「臨むところだっ!!」
こちらもイチャついていると言えばイチャついているのだろう……横に比べたらまだマシだが。
それぞれの思いや気持ちが改めて伝わったバレンタイン。
そう言えば、お互いがお互いに贈り合うとホワイトデーはどうなるのか。
その話はまたいずれお話するとしよう。
これは、バレンタインの一週間から密着した図鑑所有者達の(ある意味での)戦いのお話。
最初のコメントを投稿しよう!