《1》

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それは、暑い夏の日…… 「オンギャー、オンギャー…」 「おめでとうございます! 元気な女の子です。」 「…産まれてきてくれて、ありがとう………この子の名前は優海… 夏の優しい海のように…大きく育ってね…」 海が大好きな男女の間に、新しい命が誕生した。 両親の願いを受け、すくすく育つ。 保育所では、男の子にも引けをとらない。 遊ぶのは、ままごとより鬼ごっこ。 しかし、その子は不幸な事に… 生を受けてから5年後、優しい海ではなく、激しい波に呑まれ、溺れかけた。
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