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目覚ましが鳴り響く。
「・・・っ」
吐く息が白くなりそうな朝。
昨日の飲み会で疲れていた岩沢は、布団から出れないでいた。
「おい、岩沢。朝だぞ起きろ~?」
そんな中聞こえてきたのは、聞き覚えのある声。
ただ、誰の声かは思い出せない。
「後、少し…」
そう言うと、岩沢は布団を顔まで覆った。
「新曲聞かせてくれるって約束だから来たんだぞ?早く起きろよ~」
そんな声が聞こえてくる。
頭が痛い、お酒は飲んでないけど。
未だに誰の声かは思い出せない。
「分かった・・・聞かせてあげる、あげるから後30分・・・あ、弦が切れてたかもしれないから、買ってきておいて」
そう言うと、また眠りについた。
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