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違和感の正体に気づいたのは、自宅から電車で約一時間程にある会社に着いて、俺のデスクの隣にいる、同僚の樫本に質問した時のことだった。
「なあ、樫本。これは一体何だと思うか。」
パソコンの画面を指している矢印を指差しながら、言った。
すると樫本は、不思議そうな顔をしながら俺の方を見た。
「え?何って…それはパソコンだけど…?」
「いやいや、そこじゃない。これだよ、これ。」
俺はなおも矢印を指さしながら言った。
「それは、液晶だろ。」
「違う!これだよ、これ!」
「パソコンと液晶以外に、一体どんな答えがあるんだよ!」
「えっ?お前、コレが見えないのか?」
俺は、目を丸くした。。
「いや、お前こそ、何が見えてんだよ……」
「え、まさか、コレが見えんのって、俺だけなのか?」
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