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午前七時、目覚まし時計から発せられる電子音によって目を覚ました俺は、その不快な音を止め、掛け布団を腕ではねのけベッドから飛び起き、そしてうつろな目をしたまま、仕事に行くためにスーツに着替え始めた。
ワイシャツのボタンをすべて閉め、ズボンはどこだと部屋を挙動不審のように見回した。
ズボンではなく、ある『おかしなもの』を目にした。
部屋中のありとあらゆる物体に矢印が向けられており、そしてその尾には、『数字』が付いていたのだ。
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