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沖田という人の顔を見れば、赤い手形がついている。
『~~ッ…!!!』
あたしが頬を叩いたのだった。
時が止まったような気がした。いや、むしろ止まって欲しかった。
沖田さんもこっちをみて、ぽかんとしている。
他の2人も同じような感じだ。
『すっ、すみません!』
畳につくまで頭を下げた。
咄嗟の事とはいえ、手をあげるのは良くない。
人斬り集団の新選組と言われる彼らの事だ。
短気な人に違いない。
あたしみたいなのなら、一瞬で何のためらいもなく殺せてしまうんだ。
今あたしの命を左右するのは彼らなのだと今更ながら思った。
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