捌・裏切り

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「あの、はじめまして。一条 雲雀です」 「あぁ、はじめまして。君の話はよく聞いてるよ」 等と自己紹介をする二人。すると臣はふと病室の隅にある夏燕を見て二人に訊ねる。 「そういえば祐玄に会ったそうだね。元気だったかい?」 「えっ、あの人を知ってるんですか?」 「あぁ、僕の従弟が彼女の彼氏でね。ちなみに彼女に麻雀を教えたのは僕だ」 その臣の言葉に紅音と雲雀は固まる。後半など聞こえちゃいない。 「あ、あの……」 「なんだい?」 「ゆ、祐玄さんに……か、か、か……彼氏がいるんですか?」 「あぁ、いるよ」 おずおずと訊く雲雀に臣はあっさり答える。 (し、信じられません) (冗談じゃないのか?) 紅音と雲雀の心の声がシンクロする。 「ち、ちなみにあの人と彼氏さんは元々どんな関係で?」 「大学でサークルの先輩後輩だったかな。ちなみに祐玄が先輩」 (年下彼氏!?) (イメージ出来ねー) またもシンクロする二人。それと同時に二人の祐玄に対する興味が急騰する。 .
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