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「あの、はじめまして。一条 雲雀です」
「あぁ、はじめまして。君の話はよく聞いてるよ」
等と自己紹介をする二人。すると臣はふと病室の隅にある夏燕を見て二人に訊ねる。
「そういえば祐玄に会ったそうだね。元気だったかい?」
「えっ、あの人を知ってるんですか?」
「あぁ、僕の従弟が彼女の彼氏でね。ちなみに彼女に麻雀を教えたのは僕だ」
その臣の言葉に紅音と雲雀は固まる。後半など聞こえちゃいない。
「あ、あの……」
「なんだい?」
「ゆ、祐玄さんに……か、か、か……彼氏がいるんですか?」
「あぁ、いるよ」
おずおずと訊く雲雀に臣はあっさり答える。
(し、信じられません)
(冗談じゃないのか?)
紅音と雲雀の心の声がシンクロする。
「ち、ちなみにあの人と彼氏さんは元々どんな関係で?」
「大学でサークルの先輩後輩だったかな。ちなみに祐玄が先輩」
(年下彼氏!?)
(イメージ出来ねー)
またもシンクロする二人。それと同時に二人の祐玄に対する興味が急騰する。
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