プロローグ

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「んじゃ、いってきまーす!」 「まーす」 玄関のドアを開け外にでる。 「おっはよう!海!アゲハ!!」 いつものように玄関の前で女が待っていた。 「おはよお里沙!」 「はよ…」 こいつは幼なじみの仙道 里沙。俺達は毎日三人で学校に通っている。 「まったく!毎回素っ気ない挨拶ね、アゲハお兄さんは!」 「本当だよ兄さん。挨拶は元気よく、ね?」 「はいはい、おはよう」 いつものようななんでもないやり取り。 学校に行き、帰り、寝る。くだらない毎日。 俺はこの繰り返す、同じような毎日が―――― ―――大嫌いだった。
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