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「えー、ですからしてこの問題は…」 今は国語の時間…。先生の話を聞いてる奴なんていないだろう。 「兄さん。ちゃんと先生の話聞いてる?」 いや、訂正しよう。一人いた。 そいつは俺の後ろの席で俺に小声で話かけてきた。 「ああ、きいてる」 「嘘だ!ほらノート書いてない」 海は後から手を伸ばし俺のノートを取り上げた。 「ちょ、お前何してんだよ!」 「何してんだはお前らだ!吉田兄弟!!」 どうやら相当目立っていたようだ。
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