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「体力は保ちそうかね?」
どこで何をすればこうなるのか。
まるで、地面の中から発掘されたかのような砂まみれの男が眼帯を付けた老人に付き添われ街にやってきた。
「……何故、助ける?」
その異様な光景に集まってくる住人達。
「道をあけろ。見世物ではない」
老人は杖で住人達を振り払っていく。
「助けたのは気紛れでは駄目かね?」
砂まみれの男は眉間にシワを寄せていた。
「あんたにはいつも裏があるからな」
老人は不敵な笑みを浮かべている。
砂まみれの男は老人を睨みつけたまま、一方の老人もその笑みを絶やさぬまま、並んで歩を進めていった。
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