野球部

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「渚さん………ね。宜しく」 「よっろしくです!あとさん付けは要りません!渚で十分です!」 「すまんねうるさくて」 「…………まあ元気があっていいじゃないか」 約一名のせいで相当に喧しい集団となっている俺たちには、現在二種類の視線が集中している。 一つは、単純に騒がしさに対する真面目な部員たちからの避難の視線。 もう一つは、美少女に(不本意ながらも)まとわりつかれている近藤に対する非リアからの殺意満点の視線。 俺?俺はもちろん後者の一人だよ。カップルとかこの世から死滅すればいいと思うネ☆ 「……………お前今凄い失礼なこと考えてるだろ」 鋭い野郎だ。 「─────では、そういうわけで組分けを発表します。A組は」 そんな風にして俺達がバカやっている間にもう何だか話は終わってしまったらしい。太鼓先輩が名簿を片手に何か新入部員たちの名前を読み上げ始めた。 「いったい何が始まるんだ?」 「お前らのせいで聞いてなかった」 ですよねー。
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