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「ああ!これなら春斗から話は聞いとるよ。なんでもお金持ち学校で秋斗が理事長してるってねぇ~」
「あぁ。ワシも聞いとるが…それより何でこう、グシャグシャに…」
「聞いてるって…それじゃぁこれは本当か!?」
じぃがぶつくさ言うのを遮り、話が進みそうなばぁに近寄る。
因みに春斗は父で秋斗は父の弟…叔父だ。そしてこの二人は父方の祖父母にあたる。余談だが母の名前は小春だ。
「確か電話の内容はねぇ…」
その後、ばぁに詳しく聞くと…どうやら一週間ほど前に電話で父から連絡がきたらしい。
何故、直前まで自分に知らされ無かったかと言うと、悪戯好きの母の提案とヘタレで直接(電話で)言う勇気がない父の所為でこうなったらしい…。
「急な理由は分かった。でも、何故転校など…」
「さぁねぇ?なんでも男の約束だとか…」
「案外、面白そうだからじゃないか?」
「「…有り得る」」
じぃの発言に二人でハモった後、小夏はこうしちゃいられないと慌てて部屋に戻って荷造りを始めた。
二人に手伝おうか?と聞かれたが、自分は元々持ち物が少ない。なんとか一人で大丈夫そうだ、と礼を言って断った。
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