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転校生の言葉を聞いて、事情を知っている俺以外の周りがざわざわとざわめきだす。
あー…そりゃ驚くわなぁ。俺だって初めはそうだったもん。
「…中三なのか?」
皆の声を代表してシュウちゃんが一言!
「あぁ、そうだが…それがどうかしたのか?」
転校生はそれに平然と答えると、不思議そうに首を傾げた。
うわお!大胆発言!
それを聞いた周りは、より一層ざわめきだす。けど、状況を把握していないのか、転校生はきょとんとしている。
…ん?これはもしや…理由を知らない?
俺はひょこっと浮かんだ、あまりあり得ない事態に少し冷や汗を掻きながら、転校生に聞いてみることにした。
あくまで普段通りに。
「ねえ~、君はどうしてこの学院に中学生が極少人数しかいないか知っている~?」
「は?…中学生少ないんですか…?」
やっぱり!!知らなかったよ!!道理であんなに平然と大胆発言したんだ、この子!
天然っ?天然ですか!?それはそれでいいかも…じゃなくて。
何にも知らない転校生に対し、少し呆れの溜め息を吐きたくなった。
よく、それでこの学院に来たね。逆に感心するよ。
ここは魔窟だというのに…。
ま、俺にとっては楽園だけど。
なんたって、腐男子だからね♪
ここはボーイズラブ(BL)の宝庫さ!!
君にはその主役になってもらうよ…
駒宮夏樹くん。
勿論、俺が楽しむ為にね♪
――――……
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