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「ごほっ…相変わらずバイオレンス…」
「で、知ってるんだろ?」
「転校生のことーっ!」
腹を抱える湯月に無視の方向で二人は話しかけた。
「…………さっきまでいたよ~ここに」
本日何度目かの無視に若干心を痛める。
「えぇ!ホントっ?」
「どんなんだった?容姿は?俺達好み?」
「ホントだよ~♪見た目はねぇ一言で言えば、オタク、ダサい、暗い」
「一言じゃねぇし」
どことなく自慢気に答える湯月に、新が容赦なくツッコミを入れた。拳と共に。
「ぐふっ…………だ、だけど俺の考えだと、容姿は別♪」
「「あっそー。で?」」
「それは会ってみれば解るんじゃなーい♪て言うか、気に入ってもらわないと俺が困るし」
(転校生総受けハーレムが…!!)
「「ふーん。ま、いいか」」
「明日になれば」
「分かることだしっ!」
そう言って、聖はニコニコと。新はニヤリと笑うと、手を繋いで仲良く食堂から出ていった。
結局、自分の元に来た意味ないんじゃね?と思った湯月。
「俺、ただ殴られただけ…」
さらに心に傷をおったが、自称ポジティブなのでこれきしのことで湯月はめげない。
明日が楽しみだ。と思いながら、見回りと言う名の物色に出掛けるのだった。
因みに明日は始業日。
「明日…始業日だよ」
「え゙、忘れてた…」
それに小夏が気付いたのは、荷物を片付け終わってからだった。
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