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「じゃあルヴァ様、今日はどうするの?みんなに自己紹介?それともお屋敷を案内するんですか?」
マルセルは目をキラキラさせてルヴァの言葉を待った。
マルセルが何を考えているのか悟って、ルヴァは悩む仕草をする。
「そうですねー…でもマルセル、花壇の水やりはまだ途中なんじゃないですか?」
「あ…」
マルセルは残念そうな表情になった。
さっきまでのテンションから180度変わって項垂れているマルセルの様子を見て、アンジェはオドオドしつつ、口を開いた。
「んじゃあ、私も花壇の水やりをしてもいいですか…?」
アンジェは二人の様子を交互に見ながら話し続けた。
「ここは庭も結構広いので少しでも早めに把握しておきたいし、水やりをしながらここの事とか色々聞いたり出来ますし…お仕事が早く終われば次にやる事の時間も長くなると…思います。」
マルセルの顔をチラッと見ると、表情が明るくなっていくのが分かった。
ルヴァは腕組みをして考えていた。
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