転機、日常

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5時間目の時間になった。ボクたちはまだ膝に給食を抱えている。ボクはいつものこと、食べるのが遅いから 彼女はどうやらハンバーグの隣のニンジンが食べきれないみたいだった 静かでカチャカチャと食器の音だけが響く 彼女はどうしてもニンジンが食べきれないみたいでお箸が進まない。他のは食べ終わってるのに・・・ 目に涙が浮かんでる。でも必死にお箸を伸ばしては引っ込めていた ボクは彼女のニンジンを突き刺してそのまま口に放り込んだ ニンジンはボクは嫌いじゃない 「あ、ありがとう」 ボクは両手をあわせきれないから左手だけを合わせる。彼女もいそいで手を合わせる 「「ごちそうさまでした」」
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