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ロールは意を決し、その穴へと四つん這いになりながら進んだ…
「うっ…なに…この臭い…」
思わず口を塞いでしまうほどの悪臭が漂ってきた…それは劣化した廃棄オイルの臭いだった…
「キウャン!ムグッ──」
「ひゃっ!?ち、ちょっと…ラッシュ!押しつけないで///」
ロールの後からついてきたラッシュはあまりの悪臭に耐え切れず、ロールのお尻に鼻を埋めていた…
ゴスッ!
「ブゴッ…!」
「あ、ごめん…ラッシュ…」
「クゥ~ン…」
ロールの後ろ足がラッシュの顔面を強打した…
ガシャ…ズシャ…
「はふぅ…やっと抜けたみたい…でも、真っ暗で何も見えない…」
「ワン!」
ようやく広い空間へと出たが、目の前は暗く明かり一つない…するとラッシュは探査用のサーチアイライトを使用した…
カッ!
「ひッ!」
ロールたちの目の前に広がっていたのは巨大ベルトコンベアーの上に無造作に敷き詰められた、スクラップと化した無数のロボットたちだった…
「ずっと…このままだったなんて…酷い…」
床には無残にも大破したロボットたちの残骸が転がっていた…
バァン!ビュオオォォッ!!
「きゃああぁッ!」
突然、奥にあったゲートが吹き飛んできた…
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