プロローグ

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「呼んでるんだ…誰かが、ボクに助けを…!」 「緊急救難信号?」 「違う…歌だよ…!」 「どういうこと?ロック…ねぇ!ちょっと待って!」 突然、走りだしたロック、それを追い掛けるロール… 「どこに向かってるの!?ロックってば…!速いッ…」 「ごめん!ロールちゃん!先に行かなくちゃ…声が小さくなってきてるんだ…!」 ロールが必死に追い掛けるもロックは先へと進んでしまった… 「はぁ…はぁ…ロック…」 息を切らしたロールの瞳に映った錆付いた看板… 「ロボット廃棄…場…」 それを目にしたロールの思考回路に不安が走った… ズドドォォン… 「え…?何、今の音…」 ロックが向かった先から聞こえてきた、何かが落下した爆音… 「ロック…!」 その時だった… シューン! 赤い流線型がロールの目の前に降り立ち、姿を見せたのは… 「ラッシュ!どうしてここに!」 「ワン、ワン!」 「ロックを助けに…?わかった!行きましょ!」 ロールは犬型サポートロボット、ラッシュの背中にまたがり、ロックの行方を追った… 『お願い…ロック…無事でいて…何か嫌な予感がするの…だから…どこにも行かないで──』
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