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ダダッダダッダダッ!
人工植物が生い茂る林の中、全力で駆け抜けるラッシュ…林を抜けた先にそびえ立つ巨大な古びた建造物…
「これが…ロボット…廃棄場…」
現在では稼働さえしていないが、頑丈に建造されていたため、廃墟と化して今も尚、残っている施設でもある…
「…初めて…見た…」
ロールが青ざめ、震えるのも無理はなかった…ここはロボットたちにとっては恐怖の象徴であり、墓場でもあるからだ…
「ワン!ワン!」
険しい表情で吠えるラッシュ…
「え?この中に…ロックが…?」
ガクガク…
震えているのはラッシュも一緒であった…異様な雰囲気が辺りを包み込み、飲み込もうとしている…そんな得体の知れない恐怖を感知してしまう…
「っ…でも、行かなきゃ…!」
「ウゥ~ワン!」
堅く閉ざされ、錆付いている大扉をロールとラッシュは必死に開けようと試みたが…
「んん~ッ…!だめ…開かない…どうしよう…」
不安と焦りがロールを襲う…するとラッシュが壁に向かって吠え始めた…
「ラッシュ?そこ!」
ラッシュが吠えているその先には屈めば入れる大きさの穴が開いていた…
「もしかして…ロックもこの穴を通っていったのかも…!」
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