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結果から言うと杉並は伝言だけを持ってきた
「この時間は好きに使っていいとのことだ、よかったなマイ同志」
「穏便に済ませたんだろうな」
「もちのろんだ!」
親指をびっと立てて白い歯を見せながら笑っている、なんとも胡散臭い。
すると廊下がやたらと騒がしくなってきた。
「おい国語の白井が倒れたらしいぞ!」
「ああなんでも、奴が奴がなぜとかうなされてるらしいぜ」
「…………」
引きつった頬が戻らない、何をしたのかこの男は。
「何をしている、御神楽。俺の作った貴重な時間を無駄にする気か?」
「無駄にするつもりはないが、お前は自首して来い。後は私が一人でやる」
「同志よ、実行犯と計画犯は同罪なのだぞ」
「は?何を言っているいいから自主―――」
「確かに、この場合は桜火が計画犯かもね」
ぽつりと言う悪魔娘、何だって?
頬の引きつりが悪化する、そろそろ口裂け男になれそうだ。
と、肩にぽんと手が置かれる。
「大丈夫、刑務所に時々顔出すからね」
花咲の満面の笑み、私の勝率は0%になっていた。
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