10年ぶりの日本

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真夜中… 「う…グス…」 「……ン」 萌は隣から聞こえてくる泣き声で目が覚めた。隣を見るとユメが泣いていた。 「ユメ…!?」 「う…ごめんなさい…ごめん…なさい…」 ユメは泣きながら何度も謝っていた。 「ユメ…!」 そんなユメを見ていられなくて、萌は優しく抱きしめた。 「大丈夫よ…。私がいるから…」 「スー…」 萌が耳元で優しく囁くと、ユメは落ち着いた。 「ユメ…(この子は…悲しい過去を背負ってるのよね…)」 萌はユメの過去をボスから聞いていた。ボスがユメを日本に行かせた理由も… ボスは日本でのユメのことを萌に託したのだ。 「……(私は…この子を守るわ…。絶対に…)」 そして、萌は再び眠りについた。
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