30人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
真夜中…
「う…グス…」
「……ン」
萌は隣から聞こえてくる泣き声で目が覚めた。隣を見るとユメが泣いていた。
「ユメ…!?」
「う…ごめんなさい…ごめん…なさい…」
ユメは泣きながら何度も謝っていた。
「ユメ…!」
そんなユメを見ていられなくて、萌は優しく抱きしめた。
「大丈夫よ…。私がいるから…」
「スー…」
萌が耳元で優しく囁くと、ユメは落ち着いた。
「ユメ…(この子は…悲しい過去を背負ってるのよね…)」
萌はユメの過去をボスから聞いていた。ボスがユメを日本に行かせた理由も…
ボスは日本でのユメのことを萌に託したのだ。
「……(私は…この子を守るわ…。絶対に…)」
そして、萌は再び眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!