§第一章①§ 桜咲く季節

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§第一章①§ 桜咲く季節

------1990年【春】----- 校門へと続く桜並木、今日から3年間通うであろう道を歩いている。 「やーま~と!」 突然後ろから押され前のめりに転びかけた。 押した本人は 「ちょっと~大袈裟なリアクションね~♪♪」 俺が振返ると良く知った顔が飛び込んで来た。 「お前…大袈裟なって!!」 俺は言い返す。 「おはよ♪大和!♪」 彼女は気にもせずに言った。 「おはよう…」 俺は挨拶し返す。 彼女の名前は『朋子』幼稚園の頃からの幼馴染み、というか腐れ縁なのだ。
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