4人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしが走り着いても
噴水のカップル達は
「あーあ!」とか「うわぁ!ヤバそう!!」
と騒ぎ立てるだけで
誰ひとり 助けに行く者はいなかった。
そういうあたしも、
助けにいけないというのがとても無力だった。
しばらくして、後ろで音がする。
バシッ!!!!!!!!
ああ、ダメだ。
今 見たらあたし逃げられなくなる。
噴水の隅でうずくまる。
怖い
怖い怖い
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い
「怖いよぉ。」
いくら怖くても、そこには、
「自分は自分自身が一番かわいい」って自覚してるあたしがいた。
最初のコメントを投稿しよう!