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「君も気をつけなよ。最近 物騒だからさ。」
「あっ、はっ、はい」
何だろう。
優しいっていうか、温かい。
「連絡先だけでも聞いときゃよかったかな・・・・・・。」
彼の背中を見て後悔する自分がいた。
「ああ、それとぉー!」
杖をついて、すたすた歩いている彼は振り向き様にこう言った。
「君、多分だけど スッゴく可愛かったりする?
見えないからわかんないけど」
そうふざけてからはにかむと、また歩みを進めた。
それが一人の盲目の少年との出会いだった。
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