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強大すぎる魔王の魔力の前に為す術も無く傷つくティル
だがそれでも剣を杖代わりに立ち上がる
「………まだ立つか。何の為にそこまでする?」
いくらでも立ち上がるティルに魔王が問う
「護りたいもの護り切る為に決まってんじゃねーか……その為なら例え、手足がちぎれ飛ぼうが…この体が消滅しようが…立ち向かってやるさ!!」
魔王の問いにきっぱりと答える
「そうか……その闘志、厄介だな。ならばせめて………貴様の手の届かぬ場所まで貴様を飛ばしてくれる!!」
魔王が呪文を唱えると、ティルの背後にブラックホールのようなものが開く
「リクオン・ゲジイ!!遠い世界へ消えるがよい!」
そのブラックホールの中へティルが吸い込まれてゆく
それと共に勇者の敗北、魔王の勝利を誇示するかのように魔王の高笑いが暗雲に包まれた妖精界の空に響いた
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