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~1話 歩けなくなったマドンナ
冬らしい澄んだ空と雲ひとつない青空・・・
今日から東京に住む事になった池内 悠佳はあるマンションへ引っ越してきた。彼女は3年前から思い病気を抱え車椅子生活だが、ある人に会いにくるためぬ家族の反対を押し切って、東京に上京してきたのだ。
『ゆか、これどうしたらいい?』
悠佳に尋ねた彼女は荷物を整理している。
中学時代の友達、彩香。今日は付き添いで一緒に来ていた。
あたしをひとりで東京に来させるのがどうも心配らしい・・・。
『あ!それそこの棚にお願いできる?ごめんね、あたしのために来てもらっちゃって』
あたしは彩香に謝ると、コーヒーを出すために車椅子を漕ぎながら台所へ向かった。
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