1、学年一位

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「あぁ……まぁ…」 俺はやっと体を起こし、頭にのっている氷が入ったビニール袋を左手でとり、彼女に渡す。 「陽夜君さぁ、今日朝食食べた?」 彼女は受け取りながら、机から体温計を取り出す。 「………朝食?」 「そう、食べてなんじゃない?それか寝不足。」 「朝は………愛媛の婆ちゃんから送られてきたみかんがその辺にあったから……適当に食べて…夜は……まぁ遅いかな…」 綺麗な眉を歪ませ、養護教諭は溜め息をつく。 「育ち盛りの君たちがねぇ、朝みかんしか食べないなんて……はぁ…全く…」 椅子に座り、白魚みたいな手を額に当て、俗に言う“頭を抱える”的なポーズをとる。
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