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そんなこんなでめでたく俺は中学入学の日を迎えた。
花嵐が粉雪のような満開の桜を舞い散らせ、ぽかぽかした陽気で眠くなる中、俺は挨拶を終え、自分の椅子に戻る。
校長・理事長の長すぎる挨拶も終わり、それが丁度子守唄のように鼓膜に響き脳に伝わり、瞼が重くなる。俺の眠気はピークに達していた。
……ヤバイ、さすがにこんな場所で眠る訳にはいかない…
TPOもなにもあったもんじゃないぞ………(※TPO=時、所、場合)
今後の俺の六年間という長い長い平穏無事な学園生活がかかっている……
入学式の最中に眠ってしまうなど、教師達の心境悪くする事極まりない。
………………しかし眠い…
強烈な眠気が襲ってくる…
くそっ昨日の不必要までの姉貴の特訓のせいだろう。
…………眠…い………………俺は必死で膝や腕のあたりを指でギューっと効果音がつきそうなくらいつまむ。
が…………や…ば…… い……
………………………
…………………
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