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「……い立川。おい!立川っ!」
ハッとする。
俺はなにか異世界にいってたらしい。
「大丈夫か?」
眉をひそめ、怪訝な、少し憐れむ表情でこちらを見るのは同じクラスの高崎抄。
「あ…ぁあ………なんか……いや……幻覚か?なんかストレスか?最近ストレスでさ、ちょっと幻覚が見えんだよな。」
手を顔にあて、独り言のように呟く俺。
高崎は顔の表情の“怪訝”と“憐れむ”の比重が、益々“憐れむ”のほうが強くなった。
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