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「……立川、お前の気持ちはわかる。いや俺は見た目の割に成績なんか平々凡々で、入学以来、常に学年トップを維持してきたお前の具体的な気持ちなんかは分からない。」
肩に手を置き、溜め息をつきながら慰めるような口調で俺に語りかける。
(どっちだよ…)と、俺は冷静に心の中で冷静にツッコミを入れる。
見た目の割にというのは、高崎の黒々とした髪に色白、黒縁眼鏡という、いかにもインテリっぽい、秀才に見えるということだ。
俺から見ても高崎はテレビとかでたまにやってる「○○天才少年!!」
とかなんとかに出てそうに見える。
見た目というのは厄介なものだ………
結局いくら綺麗事をぬかしても人間というのは一生涯、自分の姿形に振り回されて生きていくものなのだ……(いや今全く関係ない話だが)
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