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モニターの画面はまるでブレッドの視線だった、その画面の前でウェスカーとウィリアムは話していた
「素晴らしいな!あいつがもう4回も“覚醒”してる!」
ウィリアムはまだ“覚醒”した情景を思い出し興奮していた、一方ウェスカーは冷静に
「あぁ、あれから“覚醒”する時間が長くなっている、素晴らしい能力向上だ…しかし…このままあいつを操るのは無理だ」
「どうしてだ?」
とウィリアムが問う
「あいつは“覚醒”した状態の自我が目覚めかけているようだ、このままだと多分次で自我が目覚める」
「くそっ…!…しかし仕方無いなもう少しデータを取りたかったが…」
「仕方ない、意識を持つBOWなど初めてだからな…よし次でファイアプログラムを打ち切りそしてそのデータをそのまま出来る限りネメシスプログラムに移す」
「待てウェスカー、あいつはどうする?」
と近くにある培養槽を指差す、そこには一人の男がいた
「伯爵はどうするんだ?」
ウェスカーは少し考え
「ふむ…そろそろ解き放つか…」
「いいのか?ファイア以外で唯一Vが適合した奴だぞ、空気や急激な変化に耐えられなかったら…」
「いいかウィリアム、あいつもまたVの実験材料だ、だからどれだけの耐久力、能力、知力を持っているのかを訓練させデータを取るそれが我々の目的だったはずだ、それに最終目標はファイアと戦わせる事だ、ここで死ねばそんな弱い奴は必要ない、それに我々はもっと他にやるべきことがある」
「何だ?」
「Tがまだ未完成だ、このままだと生物兵器の実用性が否めない」
とウェスカーが生物兵器開発の目処を立てようと言った、するとウィリアムは
「…どこでやる?」
「適している場所がある」
「何処だ?」
「アークレイ山脈の洋館だ」
するとウィリアムの顔から血の気が引いた
「あそこで!?Tが蔓延しているあんな所でか!?」
「じゃあ他に何処がある?」
「…マーカス博士の幹部保養所ならどうだ?あそこなら大丈夫だろう」
「私は場所は何処でもいい、いざとなったらSTARSのどちらかのチームを送り込めばいい、その為のチームだ、しかし洋館には絶対に送る、あそこにはタイラントがいるからなデータを撮らなければ」
「わかった…それでいつやる?」
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