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ミシェルは今とても危険な状況に陥っていた、人身事故現場に到着した直後に30人前後の男達に囲まれ、少し暴行を受けその男達がアジトに使っている工事現場に拉致されて気絶していた
その頃ブレッドは車で事故現場に着いた、工事現場が事故の現場から近い所にあったため、もう大分近くまで来ていた、後はどう突入するのか、迷っていた
(あの人数が少ない所から攻めて行くか…それしかないな…)
そしてブレッドは呼吸を整え全速力で男達の死角まで走り、そして飛び出した
「うわっ!」
突然の事でどうしていいかわからない男達にブレッドは迷わず殴った
バキッ!
「ぐわっ…」
一人を殴り
ドンッ
「はっ!」
「ギャッ!」
「うわっ!」
回し蹴りで二人を薙ぎ倒し、気絶しているミシェルの場所まで行こうとした瞬間
「…ゴホ、ゴホ、ゴホッ、ゴホ!」
急に咳が出だし止まらなくなった
「ゴホゴホゴホ、くすっ、ゴホゴホッ…薬、ゴホッ…飲ま…ゴホッゴホ、ないと…ゴホゴホ!」
そしてビンを取り出したその時、鉄パイプが手に当たりビンを落としてしまった
「しまっ!…ゴホゴホゴホゴホ…咳が、ゴホゴホ…止まら、ゴホゴホッ」
そしていつのまにかブレッドの周りを男達が囲み
「よくもさっきはやってくれたな!」
「やっちまえ!」
と掛け声と共にブレッドは男達に鉄パイプで袋だたきにされた
その頃モニター室ではウェスカーとウィリアムともう一人、マントの男がいた
「いいぞ…心拍数が下がっているが、恐らく一度停止してまた息を吹き返すはずだ」
とウェスカーがモニターを見ながら言った
「ウェスカー、それに伯爵、確かにこのままいけば完全に“覚醒”できる!あいつらをどうやって血祭りをあげるのか楽しみだ!」
「あの殴られ続けている男が化け物になると言うのか?ウェスカー同士よ」
と伯爵はウェスカーに言った
「あぁ…きっと君も気に入るはずだ伯爵」
そしてまた三人はモニターを見るとブレッドの心電図と心拍数が下がっていた
ドクッ…ドクッ…ピー
心電図、心拍数共に停止したしかし男達がブレッドを殺したと思い、離れて行くと同時に
ピー…ドクッ…ドクッ…
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