tune2.

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「ん…。」 椅子の足が床と擦れる耳障りな 音で再び目が覚める。 ゆっくりと体を起こし 周りを見ると 教師の姿は既に無く 周囲の生徒も騒がしく雑談をしていた。 「(やっと終わったー。)」 ぐ、と背伸びをして欠伸を堪える。 「由祢ちゃーん。 お昼食べよう。」 「華(はるか)ちゃん。」 開きっ放しの扉から1人の女生徒が 由祢に声を掛ける。 「また…。」 「なんで小原さんみたいな人が 逢沢なんかと一緒なんだろ…。」 2人の様子を見てぼそぼそと耳打ちしている 生徒には一瞥もくれずに 由祢は華のもとへ向かう。 「あ、今日はなーちゃんもいるんだ。」 「よす!!」 華の隣には黄緑色の髪をした 少女が立っていた。 少女は桜苗(さなえ)と名付けられた、 華に「内在する魂が実体化したもの」 だった。
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