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「今、荷物 俺ん部屋置いて来たところだ。
次の仕事来るまではこの寮に泊まるぜ。」
「ん、またニートになるのね。」
「違ぇ。」
「わん!!」
「うぉ!?」
ばん!と扉が大きな音をたて開いたかと思うと
白い何かが麻希の顔面に飛び付いた。
次いで開けっ放しの戸口から
3人の少年少女の顔がのぞく。
「ほらな!ジャックの言ったとおりだったろっ!」
「ぎ、狠(ぎん)…人の部屋、勝手、良くない…」
「お前も同罪だっつーの万里(ばんり)!」
バンダナをした少年が得意気に
傍らの2人に胸を張り、
少女が由祢の視線にびくつきながら
バンダナの少年を部屋の外へと連れ戻そうと
必死に引っ張っていた。
その様子を緑色の特徴的な髪型をした
少年が至極楽しそうに見やる。
といっても目を多い隠すほど
長い前髪の下で少年がどこを見ているのかは
定かではなかったが。
由祢もいきなり現れた3人から
隠れるように、未だ顔面を何かに覆われている
麻希の後ろへ回る。
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