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「お前なぁ……もう少し俺を敬え。
さっきの3人なんか俺のことさん付けだぜ。」
「従兄弟を敬えってのがそもそも無理。」
「……ほぉーそうかそうか。
あー分かった分かった。
じゃあ敬えるように次の仕事来るまで
この麻希様が模擬調律の特訓をしてやろう。」
「…はぁ!?」
顔面蒼白冷や汗だらだら。
おもしれー。
「やだやだやだやだ!
麻希兄の特訓って暴力じゃん!」
「失礼な。」
髪が乱れるのも構わず激しく首を振る。
そんなに嫌か。
「はは、じゃあ明日からは
学校終わったら模擬調律の特訓な!
へばんねぇように早めに寝とけー!!」
反論する間を与えずまくし立て、
由祢の部屋から逃げるように飛び出ると
扉を閉めると同時に鈍い音が聞こえた。
由祢が枕か何か投げたんだろう。
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