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三木と橋本の後ろ姿が見えた。
「おいっ! 三木、橋本!」
俺は声を張って呼ぶ。
三木と橋本が揃って振り向いた。
2人は俺の顔を見ると驚いたが、三木が手を挙げた。
「隼人じゃん! 何してんの?」
「お前らこそ何やってんの? まさか、さっきの女に何かやるつもりじゃねーよな?」
「なっ!? 隼人見てたのか?」
橋本が眉根を寄せる。
「まーな。あの女、俺の知り合いだからやめろよな」
俺の予感は2人の動揺っぷりから当たったと悟り、咄嗟に嘘をつく。
「隼人の知り合い……? どーするよ?」
三木が橋本に問いかけた。
「どーするって言われてもなぁ……」
橋本は俺の顔を怖ず怖ずと見た。
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