俺がアイツを好きな理由〈ワケ〉

11/26
前へ
/136ページ
次へ
三木と橋本の後ろ姿が見えた。 「おいっ! 三木、橋本!」 俺は声を張って呼ぶ。 三木と橋本が揃って振り向いた。 2人は俺の顔を見ると驚いたが、三木が手を挙げた。 「隼人じゃん! 何してんの?」 「お前らこそ何やってんの? まさか、さっきの女に何かやるつもりじゃねーよな?」 「なっ!? 隼人見てたのか?」 橋本が眉根を寄せる。 「まーな。あの女、俺の知り合いだからやめろよな」 俺の予感は2人の動揺っぷりから当たったと悟り、咄嗟に嘘をつく。 「隼人の知り合い……? どーするよ?」 三木が橋本に問いかけた。 「どーするって言われてもなぁ……」 橋本は俺の顔を怖ず怖ずと見た。 .
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1339人が本棚に入れています
本棚に追加