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星がチラチラと瞬き、沢山のダイアモンドを散りばめたような空に目を奪われる。
ソラがしょっちゅうここで空を眺めているのには納得だ。
「ところで、今日は何でスイーツの店に連れてってくれたんだ?」
「ん~、総司のお店のメニューに役立つと思って」
「僕の店で?」
そんな意図があったんだ。
てっきりソラが甘い物を食べたいのかと思っていて、僕の為に連れてってくれたことを知れば、最後の店で無理矢理にでも食べておけば良かったと後悔をする。
気を遣ってくれてたのに悪かったかな。
「私ね、こっちに来てから仕事の合間に色んなお店に行ったの」
ソラは相変わらず空を見上げたまま話し出す。
僕は星ではなく、ソラの横顔を見詰めた。
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