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僕はビジネスでも、プライベートでも最高のパートナーを手にした。
ソラとならば、止まない夢をずっと見ていられるだろう。
そして僕はソラと交わした約束を果たす。
「これは?」
お店を閉めてから掃除をしていたソラを呼び、一皿のスイーツをソラに出す。
「“ソラスペシャル”。約束してただろ?」
ブルーの丸いムースと、黒い皿に飾った生クリームの上にシルバーのアラザンをまぶし、苺やキウイを丸く切ってところどころに散りばめてある。
「綺麗……これ、もしかして?」
「そう、地球を中心に宇宙をイメージしてあるよ」
そこに在るのは僕らの宇宙。
ソラの夢と僕の夢が詰まった一皿。
ソラが僕の夢を見てくれるよう、僕もソラの夢を見るよ。
この広い宇宙の中、たった一人。
ソラの為だけに、この一皿を捧げよう。
愛の篭った、この一皿を。
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