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ソファーに座るわたくしに、雅が紅茶を煎れてくれる。
ほんのりとハチミツの甘い匂いが漂う。
「お体が温まるように、ハニーティーをご用意いたしました」
わたくしの想像通り、ハチミツ入りのお茶でしたわね。
「雅も一緒に飲みませんこと?」
「え? あの、ではもう1つのは私のでしょうか?」
「ええ。駄目……でしたか?」
戸惑う雅に、わたくしも戸惑ってしまう。
今日はクリスマスイヴですもの。
普段はお茶には誘いませんが、今日くらいはと、わたくしにしては大胆な行動に出てしまったけれど、迷惑だったかしら……。
「いえ。では、失礼致します」
雅はわたくしの不安を振り去るように柔らかく笑い、向かい側のソファーに座った。
……良かった。
断られたら、どうしようかと思いましたわ。
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