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夢中になって話していると、雅はふっと優しい笑みを浮かべる。
その笑みにわたくしの心臓が大きく鼓動する。
わたくしってば、おしゃべりし過ぎてしまったかしら!?
雅に子供っぽいって思われた?
気恥ずかしさから頬が熱くなる。
「お嬢様? どうかなさいましたか?」
「えっ!? いえ、あの……わたくしの話ばかりしてしまって……。雅、つまらないでしょう?」
怖ず怖ずと聞くと、雅は首を横に振る。
「そんなことありません。この頃のお嬢様はとても良いご友人がお出来になったようで、私も喜んでいましたから」
わたくしの心臓が――心がキュンと音を奏でる。
雅がわたくしのことを自分のことのように喜んでくれているなんて……。
これが世に言う、恋する乙女のみが経験出来るキュンなのですね!!!?
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