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「さてさて……」
しばらく道路に沿って走っていたバレッタは速度を緩め、ビルに入る。
「飛行ユニット付けて欲しかったなぁ」
愚痴るが、指示無しのルールのせいで律には届かない。
「しかも相手がハウリンだよ……あぁ、嫌だ嫌だ」
屋上に続くドアをピストルで発砲し無理矢理に解錠。
青々とした空にはリアルだが虚構である雲が流れていた。
「私達にとっちゃ、現実だけどさ」
でなければ、自分自身が虚構だと認めざるをえない。
そんなのは嫌だ、とバレッタは頭を降り、気持ちを切り替える。
シティでは建物が障害となり、大技を持たない神姫にはやや難しいステージである。
ゼルノグラートのバレッタもその一人。
だが、逆に言えば隠れ易いので結局は五分である。
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