♭2

20/28
126人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「さてさて……」 しばらく道路に沿って走っていたバレッタは速度を緩め、ビルに入る。 「飛行ユニット付けて欲しかったなぁ」 愚痴るが、指示無しのルールのせいで律には届かない。 「しかも相手がハウリンだよ……あぁ、嫌だ嫌だ」 屋上に続くドアをピストルで発砲し無理矢理に解錠。 青々とした空にはリアルだが虚構である雲が流れていた。 「私達にとっちゃ、現実だけどさ」 でなければ、自分自身が虚構だと認めざるをえない。 そんなのは嫌だ、とバレッタは頭を降り、気持ちを切り替える。 シティでは建物が障害となり、大技を持たない神姫にはやや難しいステージである。 ゼルノグラートのバレッタもその一人。 だが、逆に言えば隠れ易いので結局は五分である。 .
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!