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「え、修理じゃ……」
「武器を壊して、修理するんだよ。荒療治に聞こえるけどこれが実際、一番良いんだよ」
そう言うと律はバレッタを肩に乗せて立ち上がった。
「っつーことなわけだし、やろうかバトルロンド」
――――
―――
――
―
「わ、私がシバちゃんのオーナーを?」
「オーナーがいなきゃダメだからな」
午後、フラットを閉店させた店内の奥で律はシバを手に乗せた菫に指示を出していた。
「ルールは、時間無制限とオーナーの指示無しで」
「は、はい!」
律が設定を終えると、箱の側面に神姫がすっぽり入る空洞が開く。
それぞれ、バレッタとシバがそこに納まるとすぐに閉じた。
『しっかし、無敗の相手に私は勝てるのかな?』
少し電子音が混じったバレッタの声が画面に響く中、律はインカムを装着。
「頑張れよ、そこは。装備は超遠距離用にセットするからしっかり狙って撃てよ?」
一方で、菫はインカムを慌てて付けていた。
「痛いなぁ」
『お前、反対だぞ』
「…………」
シバの装備は吠莱壱式のみの武器に基本装甲である。
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