126人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「準備いいか?」
「見てるだけでいいんですよね?」
頷く律に安堵して菫が大きく頷くと両者の目の前の画面が暗転した。
==【FIGHT】==(シティ)
「指示無しって、孤独で嫌いなんだけどなぁ」
神姫のサイズに合わせた街の一角でバレッタはLR・スナイパーライフルとBKピストルのセーフティーロックを解除した。
「ま、超ひっさしぶりだし暴れてやるよ!!」
言いながら、ヘッドギアからスコープを下ろし彼女は走り出した。
「指示が無い上に、森太郎がいないなんてなぁ」
相手の位置をつかめず、シバはビルの屋上から独り言を呟いた。
腕に少し無理矢理に装着された得物が痛むが、それでも勝利を見出だしてくれていたオーナーが彼女は好きだ。
「だから、これも勝つ!」
初めての孤独感を振り払うように、シバは走り出しビルを飛び降りた。
.
最初のコメントを投稿しよう!